虹の女神 Rainbow Song 感想・レビュー
虹の女神
出演: 市原隼人, 上野樹里, 蒼井優, 佐々木蔵之介, 相田翔子
監督: 熊澤尚人
発売日: 2009/01/28
プロデュースを岩井俊二、脚本を桜井亜美が手掛けた熊澤尚人監督による「虹の女神」をDVD化。市原隼人×上野樹里の豪華競演で贈る"男女の恋と友情"を描いた、虹のように儚い愛の物語。大学生の岸田智也は、佐藤あおいの友人をストーカーまがいの行動で追いまわしていた。智也に声をかけられたあおいは、2人の恋のキューピッドを引き受けるものの、結果は失敗。その後あおいの映画サークルに引き込まれた智也は...。
とにかく、後を引く映画。 余韻が残る!! とりたてて具体的にどこがどう凄いのか説明しにくいし、地味な映画ではあるのだけど、とにかく心に残る映画だった。 先日「ぐるりのこと」を観て同じような感想を書いたけど、次元が違う。 こっちは青春時代だから、もっとセンチな感じかな。
この映画の凄いところは、映画にして感動の押しつけはおろか、世界観の押しつけさえも感じられない所にあると思う。 最後のシーンはまあ王道の感動シーンではあるのだけど、そこだけが重要な映画でもないし、評価が高いのは淡々としてて地味なストーリーなわりに、引き込まれて特別な感情を抱いてしまったからだろう。
実際、「何がどうイイのか説明しづらいのだけど、なんかよかった。」というレビューをよく見かける。私も同じ感想。
上の「あらすじ」を読むと、むっちゃつまらなさそうですよね。ストーカー行為がきっかけで知り合って・・とか。 それは重要ではないのでまだ観てない人は先入観を持たずに。
まず、冒頭で映像制作会社の下っ端としてむちゃくちゃ大変そうな仕事を、ミスを繰り返しながらも頑張る岸田君(市原)の姿から映画は始まる。 そして、あおい(上野樹里)の死が知らされる。 でも、ここで岸田君はそこまで深い悲しみに陥る事もなく、わりと淡々としていて観ているこっちはまだ二人の関係性等がよく分からないまま、過去に遡って物語が進んでいくのです。
メメントとか、21グラムとか、時間軸をバラバラにしてなんなら結論を見せて、最終的にパズルが一つになる(スッキリする)ような感じの映画とはまた違って、「なるほどー!それでこことあそこが繋がって・・」のような要素は特になく、気楽に観れます。
最初に結論を出すことで、映画全体のテーマが、「僕の後悔」みたいな回想映画になっている。
号泣するほどのストーリーでも何でもなく、この回想する感じが、観る側も同時に何かを思い出して懐かしむような、そんな感情を起こさせて、なぜか余韻が残る・・なんならこの二人と同じ時期を過ごしてたかのような? 日常である、回想センチメンタルな部分を掘り起こしてくれるのかな・・
とにかく、説明はしがたいけど実によかった。
総合 ☆☆☆☆(5か迷ってる)
ーーーーーーー以下、ネタバレ含む感想メモーーーーーー
相田翔子みたいな女性と、なんなら結婚寸前までいっちゃうようなエピソードが、凄く悲しいというか、好感・・でもないのかな、母性本能をくすぐられてしまう。
とにかく、彼の事が凄く分かりやすく描かれていると思った。 友達や趣味など、余計な要素が一切排除されていて、とにかく孤独で何もない男として描かれている。 それは恋愛さえも。
あおいが紹介した就職先である映像制作の仕事を、ひたすらミス等を繰り返しながらも一生懸命やっている姿の演出はかなり何度もあって、
そこになんだかもう、どっぷりセンチメンタルになる要素が詰まってると思った。
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2010年2月21日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:★4つ, 恋愛・青春・センチな気持ち
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