グラン・トリノ 感想レビュー イーストウッド

グラン・トリノ 感想レビュー イーストウッド

グラン・トリノ

『硫黄島からの手紙』のクリント・イーストウッド監督・主演男の人生は、最後で決まる。

グラン・トリノ

DVD売日: 2009/09/16


出演: クリント・イーストウッド, ビー・バン, アーニー・ハー, クリストファー・カーリー
監督: クリント・イーストウッド

グラン・トリノ妻に先立たれ、一人暮らしの頑固な老人ウォルト。
人に心を許さず、無礼な若者たちを罵り、自宅の芝生に一歩でも侵入されれば、ライフルを突きつける。
そんな彼に、息子たちも寄り付こうとしない。学校にも行かず、仕事もなく、自分の進むべき道が分からない少年タオ。彼には手本となる父親がいない。
二人は隣同士だが、挨拶を交わすことすらなかった。

ある日、ウォルトが何より大切にしているヴィンテージ・カー<グラン・トリノ>を、タオが盗もうとするまでは ――。
ウォルトがタオの謝罪を受け入れたときから、二人の不思議な関係が始まる。
ウォルトから与えられる労働で、男としての自信を得るタオ。
タオを一人前にする目標に喜びを見出すウォルト。
しかし、タオは愚かな争いから、家族と共に命の危険にさらされる。

彼の未来を守るため、最後にウォルトがつけた決着とは――?
 
 
【感想・レビュー】

とにかく、どのレビューサイトでも☆5の人が多い、実に評価の高い作品。 イイ映画の定義っていろいろあると思うんですけど、「登場人物に影響を受けてしまうような映画」というのは、正にイイ映画といえますよね。 例えば探偵物語の松田優作に憧れて影響を受けたとか、タクシードライバーを観てモヒカンにしたとか。 クリント・イーストウッドが、この年なりの「カッチョイイ大人像」を最高に演じきった(演出しきった)映画なんだなーと思いました。

こういう映画の場合、主人公はかっこいい行動や人生を送り、全編を通して、その人のこだわりだったり、ちょっとした癖(唾をペッと吐くとか)とか、煙草を吸う仕草とか、そういう部分に力を入れて、「キマってんな」と男心をくすぐる目的で作られる。

ストーリー自体は、隣に住んでるタオに「男ってのはこうなんだぜ」と教えてあげるようなストーリーで、ちょいワルおやじ全快でこういうおやじに強く憧れる人が観れば爽快極まりないだろう。 

タオにまつわる事件も、最後まで楽しむには十分な展開で、最後までクリント・イーストウッドがカッコよく終了。

ぐっと来ない人は全くぐっと来ないと思うんです。 私は個人的には☆4くらいですかね。3でもいいかも。 グっとくるツボが違うというか。 所ジョージとか岩城滉一に憧れる世代ではないので。 女の人が観たら余計そこまで評価は高くないと思う。 だって、「こんなじいさんリスペクトでしょ!?」という映画なんですもの。

逆に、観る人が観たら最強の映画だと思います。 こういう映画が映画なのだよ! という人もいるかも。 最後に意外性があればよかったな。

総合 ☆☆☆☆


ーーーーーーー以下、ネタバレ含む感想メモーーーーーー

☆3とかいいながらも、DVD特典の車特集みたいなの?も全部観てしまった。 こういうストレートな文化に憧れられる男になりたかった・・というのが本音である。 グラントリノを自慢げに眺めてる姿や大事そうに洗車してる姿なんかは、狙い通り、カッコイイし憧れますね。 

自分は間逆の文化で育ったもので、こういうストレートな文化の大人から白い目で見られる事が多かったんですよね。 それを私はステレオタイプだと思って突っぱねて生きてきたんです。 だから少しひねくれて観てしまうというか。 クリント・イーストウッド的にかっこいいと思う、ちょいワル男像があって、それを観る観客も、「いいねー、イカしてるね。グラントリノへのこだわりがたまらないね」みたいな一つの文化を共有しようぜっていう映画なんです。

戦争で何人も人を殺した過去みたいなのが、「昔はワルやってた」「修羅場くぐってきた」みたいな要素を正当化(戦争だからしゃーないもんね)しつつのアピールにあたるんですけど、

その辺の矛盾が今の世の中、はっきりしなくて好きじゃないんです。 

ワルに丸腰で立ち向かってどうせ老い先短い命だから、撃たれて解決ってオチは上手くまとまってると思うが、一緒に見てた相方が「レイプしたのは実は黒人の方なんじゃない?」なんて余計な意味のない推理を囁くから、「あ、やっぱそうだよね」という感想で終わり。 てか、あのシーン余計っちゃー余計だよね。 姉ちゃんと仲良くなるきっかけのシーンではあるけど紛らわしい。

★4つ 人に影響を与える作品

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