映画しんぼる 感想 松本人志 評価
しんぼる
DVD発売日: 2010/02/03
出演: 松本人志とメキシコ人たち
松本人志 監督最新作「しんぼる」
【ストーリー】
メキシコのとある町。家族と幸せに暮らすプロレスラー、エルカルゴマンはいつもと変わらぬ朝を迎えていた。
しかしその日、妻は夫であるエスカルゴマンがいつもとは少し様子が違うことを感じていた。
それは今日の対戦相手がひと回りも年が若く、過激で有名なテキーラ・ジョーだということだけではなく"何かが起こりそう"な妙な胸騒ぎを感じていたからだった。一方、奇妙な水玉のパジャマを着た男は目を覚ますと四方を白い壁に囲まれた部屋に閉じ込められていた。ここが何処なのか?なぜ男はその部屋に閉じ込められたのか?誰の仕業か?途方に暮れる男は、何とかその部屋から出ようと試みるが出口が見当たらない。壁に近づいて触れてみると、男の視線の先に"何か"が現れた...。
「俺の才能を評価して!」という、その気持ちが非常に強く伝わって、多分誰もが「評価目線」になってしまうかわいそうな映画。 というか、実際そのための映画だから仕方ないんですけど。 ウッディーアレンに近いのかな。
最初に松っちゃんが映画を撮るとなった時、ビジュアルバムのような世界観を期待した人は多かったのではないでしょうか? ケツからサッポロ一番、チェックメイト、巨大のなんだっけ、あいつ・・古賀などなど。 つまり「発想」。
今までにない物を創ると意気込んだ「大日本人」は、割と松本色があって「面白くはないけど嫌いじゃない」という人も多かったと思う。
「しんぼる」は、『海外での評価』を気にしすぎて、松本色がより失われて、「割と普通のB級コメディー」になってしまった。 三池崇史の「デッドオアアライブ」みたいな、「俺だけが知ってる超アホで大好きなB級映画」の称号は得られるかな。
お金かけて全力でくだらない事やりやがって!!!(笑)という評価には転ばないだろうから残念。
目指すところがイマイチ分からない、なんとも中途半端な作品です。
今回は、そんなに細かい笑いはないです。 とにかく海外を意識しているので和風のアイテムが多く、それでいて全体的には海外テイスト。 外人使うならそこで笑いをとって欲しかったがあえてそれはせず、一つのオチに向かって物語が同時進行で進んでいくので、その大オチが「割と普通」というか・・発想的にも普通なので、結果普通の作品になってしまった感じです。
お金がかかってるB級コメディーなので、「今までに観た事ない感じ」というのは味わえます。
これ、逆に低予算っぽい感じで自作映画っぽく作ったら、自分は好きな部類だと思います。
総合 ☆☆☆
ーーーーーーー以下、ネタバレ含む感想メモーーーーーー
ちょっと前に流行ったネットの「脱出ゲーム」そのものなんですよね、これ。やった事ない人は検索してやってみてください。この映画の中の松ちゃんと同じ気持が味わえるでしょう。 それと同時進行で、完全に海外映画のような感じでメキシコ人が飼ってる?プロレスラーをプロレスの試合会場に連れていく・・というようなストーリーと同時進行に物語は進みます。
だから、まず「この密室劇と、このメキシコのシーンはどうつながるんだろう?」と思いながら観ていくわけです。 メキシコのシーンは、修道院スタイルの姉ちゃんがレイバンのグラサンをして車で暴走するというような、「映画で評価される法則」にのっとったキャラだったりで、教科書通り。 こっちの場面は特に笑い無し。
本物の脱出ゲームは、普通の部屋である事が多く、時計を15時にセットしてみたら机の引き出しが開いて鍵が出てきて・・というような仕掛けのある部屋から脱出しようという物だが、本作は、ちんこの形をした「しんぼる」が白い壁一面にたくさんちりばめられて、ちんこの先を押すと、お寿司とか、盆栽とか和を意識したものがどんどん出てくる。 そこでマンガの6巻だけどうしても出てこなかったり・・という正に「笑」「予想外」「なんでやねん!」にもってこいのシチュエーションなのに、そこに力はあまり入っていなかった。
本当に、脱出ゲームのように、扉が現れて、その扉の鍵を今度は探さないといけなくて・・・と、そのまんま多少の知恵を使って脱出に至る。 このからくりがまた大した事ない。
そして遂に脱出! したと思ったらまた第二ステージ・・ ちんこの先端を押すと・・・?
やっとメキシコのシーンとつながり、弱いレスラーの頭が伸びて全員頭突きで倒す。
うーーーん、いいんだけど、いいんだけどなんかやっぱ期待感があったから物足りない。もっと大きな声で「なんでやねん!」って言いたかった・・
第二ステージは先端を押すと世界中でいろんな事が起こるという設定で、急にワールドワイドになって、動物の生命が誕生したり、神秘的な映像の中に、ブッシュが靴を投げられたシーンなどのジョークも織り交ぜつつで、イイ感じに終了。
まあまあでしたね。
ーーーーーーーもっとこうだったらよかったのに!(個人的な意見)?????????
まず、完全な「脱出ゲーム」なわけですから、脱出ゲームの面白さである、「こうなって、こうなって、こうなって・・? あ、こうか!」というカラクリの要素をもっと強くして、その中で「なんでやねん」的な仕掛けを上手に盛り込んで欲しかった。
「主人公がもどかしい思いをする」というのは、笑いにつながりやすいのだけど、本当にもどかしかった人も多かったのでは?
そして、密室劇だけだと時間が大幅に余るし案の定間延びするので、随所随所に入れられるメキシコの方のシーン。 ここで笑いを入れてしまうと真面目なシーンにいきなり訪れるコミカルが引き立たなくなるので、普通ーーーに進むのだが、だったら、もっともっとベタでいいから、ヒューマニズムの要素を盛り込んでほしかった。 もっと感動的というか・・ プロレスの覆面の時点でちょっと笑えてしまうからね・・
そして、見え見えの「大オチ」という演出ではなくて、例えば脱出するまでに無駄なボタンが沢山あるわけですけど、外の関係ない所で何かが起きたりは既にしておいて、徐々にそれがずっと並行してたシーンに影響をするように向かって、脱出後の世界でもそれが影響して・・とか、うーんまあそれいったら「パルプフィクションやん。」になっちゃうんですけどね。 ピタゴラ的映画も多くありますからね。
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2010年3月 8日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:★3つ
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