ファニー・ゲーム USA 感想レビュー映画ネタバレ
ファニー・ゲーム USA
DVD発売日: 2009/06/26
出演: ナオミ・ワッツ, ティム・ロス, マイケル・ピット, ブラディ・コーベット, デヴォン・ギアハート
監督: ミヒャエル・ハネケ
観客の希望を絶つ禁断のゲーム。開始。
【ストーリー】
湖畔の別荘で夏のバカンスを楽しむ3人家族の前に現れた招かれざる客―。
それは純白の手袋をし、純白のポロシャツに素足を晒した2人の美青年だった。
隣家の遣いと称して現れた彼らは、最初は礼儀正しく振舞うが、徐々にじわじわと冷酷で残忍な本性を露わにしていく・・・。
やがて彼らが始める理不尽な"ゲーム"。
何の罪もない、愛に満ちた家庭が純正暴力へと晒される。彼らにはなす術はないのだろうか。
タイムリミットの朝。ゲームの覇者となり生き残ったのはいったい誰なのか・・・?!
【感想】
いい映画の定義として、私は「どのくらい感情の起伏を与えたか?」というのが最も大事だと思っています。 「すっごくハッピーな気持ちになれた」とか、「とってもセンチメンタルな気分になった」とか「映像が本当に素晴らしかった!」とか、「すっごく衝撃的だった」とか、「涙が出るくらい悲しかった」とか、何でもいいと思うんです。
この映画は、正にその隙間をついて話題になった映画なんですね。 ハッキリ言ってズルいというか。
そのテーマは「不快感」なのです。 こんなに不快感を感じながらも最後まで見せ、不快感だけが残る映画は他に無い。 だからといって私は全く褒めてはいない。 「ただその為だけに作られた映画」なだけで、本当、ただの隙間産業のクソ映画。
ちなみに、オリジナル版が同じ監督で1997年に発表されていて、これはリメイク版だそうです。
私は、TUTAYAでしれーっと、名作シリーズの中に、「ゲーム」や「ユージュアルサスペクツ」等と並んでいたので、ジャケットからしてもてっきりそういう系統のサスペンスかと思って
「久々にこういうのもいいかな、ナオミワッツ出てるし」って思って、借りたんです。
それが大間違い。 全くジャンル違いますから。
TSUTAYAには金返して欲しいです。
だって、どんでん返し系の量産された映画を明らかに意識してるもん。 ちなみにゲームとかいってますけど、理屈的な、本当にゲーム・騙し合いの要素はひとつもありません。 ありそうに見せてますがないです。
そう、ある意味観客にとってみれば「騙された・・」。 でもこれは騙してるのはTSUTAYAであって、この映画ではないんです。 だからクソなんです。 悪趣味です。 ホラーのジャンルで正々堂々と勝負するべきだ。
公式ホームページは、割と正直に書いてあるのでそれを観てから観ましょう。 「THE;不快感」これを追求した映画です。AxCxのようなハードコア音楽がテーマソングです(笑)
ナオミワッツは乳首出さないです。突起だけ。 個人的にはそのほうがよかったが、たまにレビューで批判されてますね。
総合 0点 ☆1つも本当は無し
ーーーーーーー以下、ネタバレ含む感想メモーーーーーー
ジャケットや、映像の流れ、時計仕掛けのオレンジのようなスタイリッシュな犯罪者2名などの感じから、流行した「SAW」のようなサスペンス系を想像させる。
とにかく、この手のサスペンスは、「どんでん返し」がウリで、本当はジャンル分けするとしたら、「ミステリー」なのだ。 観客は最終的な「爽快感」「予想外な答が出る」事を待っている。
それを楽しみたくて『お金を払って』映画を観るのだ。
その表現の中で、「騙された!」という言葉がよく使われる。
この映画は悪趣味だ。 サスペンスというジャンルで売り込み、どんでん返しを期待する客を裏切り、
「騙されるのが好きなんだろう?」
「サスペンスって書いてあるじゃないか。 ミステリーとは書いてないぜ?」
という、ただそれだけの映画なのだ。
映画だから必ず救われるはずだ・・雰囲気的にもそんな演出をしているのは間違いない。
最初の来訪シーンのジワジワしたやり取りの段階で、観るの辞めようかと思いましたが、もう途中からは、「早く救われたシーンを見て安心したい。」という切実な想いでずっと最後まで観てしまったのです。
正にこの映画の思い通りに私は術中にハマり、なんとも不快な感覚だけが残り、他の人のレビューにまで興味が沸く始末(笑)
暴力的なシーン自体があまり無いのは、心理的なホラーという事を魅せる為。そこに頼っちゃ映画の趣旨がブレてしまう。
最後にどんでん返しがありそうなシーン(冒頭のナイフとか、巻き戻しをナオミワッツがするんじゃないか?とか、子供がはっきり死んでる所を少なくともDVDでは映してないので生きてるんじゃないか?とか)を匂わせておきつつ、「どんでん返しは、、、ねえ!」というある意味どんでん返し。 タイトルにもゲームという単語を使っているけど、ゲームの要素なんてひとつも無い。殺しのゲームという解釈をする人が多いけど、ゲームには障害がなくてはならないが、殆ど障害が無い。 この場合はナオミワッツや家族の「腕力では勝てないから、知能や作戦」がそれに当たるはずなのだが、全く無い。駆け引きや騙しあいとかしてないから、これは「遊び」なんです。 せめてそのゲームに負けてしまい、頭のいい悪者のバッドエンディングならいいけど・・・一方的すぎますからね。 ゲームという単語を使いつつ、「ゲーム」になっていないのに、観客と「騙しあい(ゲーム)」をしようぜ、という姿勢は反則負けだと思う。 明らかに「SAW」などを意識させる為にあらすじに「ゲーム」と言いたいだけの伏線としか思えない。
公式ページとかには「最後まで救われない・・」とか、結構書いてあるんですよね。 じゃあこれを最初から「不快感だけを目的とした、ホラーに近いマニアックな映画です」という前フリで真っ向勝負したらどうなのだろうか? それだとこれまた今ひとつな評価になるだろう。
完全に、私の時のようにミステリー系と思わせて「騙す」という売り出し方なのか、「不快感映画」として売り出すのか、ちゃんと明確にすべきだと思う。 予告編は割と後者なんですよね。 クレームが出るからかな。
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2187
あらすじ全部乗ってた(笑)
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2010年3月 4日|コメント (0)|トラックバック (0)
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